介護等体験について

免許法の改正により,1998年4月から,小学校及び中学校の教諭の普通免許状の授与の条件として,特殊教育諸学校(盲学校,聾学校,養護学校)(2日間)及び社会福祉施設における介護等の体験(5日間)が義務づけられました。

1.介護等体験とは
この法律の趣旨は,義務教育に従事する教員が個人の尊巌及び社会連帯の理念に関する認識を深めることの重要性に鑑み,教員としての資質の向上を図り,義務教育の一層の充実を期する観点から,小学校又は中学校の教諭の普通免許状の授与を受けようとする者に,障害者や高齢者等に対する介護,介助,これらの人達との交流等の体験を行わせることを目的としている。

2.介護等体験の内容
介護等体験は,「障害者や高齢者等に対する介護,介助,これらの人達との交流体験」であるが,さらには「介護,介助のほか,障害者等の話し相手,散歩の付添いなどの交流等の体験,又は掃除や洗濯といった障害者等と直接に接するわけではないが,受入施設の職員に必要とされる業務の補助など,介護等の体験を行う者の知識・技能の程度,受入施設の種類,業務の内容,業務の状況に応じ,幅広い体験等」が含まれます。
介護等体験では,体験しなければならない一律のモデルはないが,互いに助け合い,より豊かな福祉社会を築くために,今後の日本を担っていく子供たちを育てる教師を志す者として自覚し,受け入れ施設での体験がよりよいものとなるよう努力しなければならない。

3.介護等体験をする施設
介護等体験をする学校と施設があります。学校は,盲学校,聾学校,養護学校の特殊教育諸学校です。施設は,児童福祉法,身体障害者福祉法精神保健及び精神障害者福祉施設に関する法律,生活保護法,社会福祉事業法,老人福祉法,老人保健法などの法律に規定する施設,いわめる社会福祉施設(乳児院や生活訓練施設,老人ホームなど)です。
これら学校や社会福祉施設については,「社会福祉施設一覧」(介護等体験を理解するための参考資料)を参考にし,詳細については,所属学部の教務課へ問い合わせ下さい。

4.介護等体験の期間
介護等体験の期間は,7日間以上です。7日間を,原則として特殊教育諸学校に2日間,社会福祉施設に5日間に分けて行うよう指導しています。これは介護等体験の趣旨を達成するためには1カ所だけでなく,様々な所で体験をすることが必要であるからです。したがって,特殊教育諸学校に2日間,社会福祉施設に5日間を基準として,受け入れ施設の状況等を考慮して,介護等体験の目的が達成できるよう合計7日以上の介護等体験を行います。
なお,介護等体験の実施時期(夏休み,春休み,土曜日等)や1日の体験期間(1日数時間の体験等)等に関する詳しいことは,受け入れ施設により異なるので,事前に所属学部の教務課に相談して下さい。

5.介護等体験の申込み手続き
介護等体験を行う特殊教育諸学校には大学から「介護等体験受入の依頼」をします。社会福祉施設には大学から依頼する場合と,個人的に受け入れを依頼する場合があります。
1)特殊教育諸学校における介護等体験(大学から諸学校に依頼する場合)
2年次の初めに,神奈川県立相模原養護学校です2日間行います。
介護等体験希望者は掲示により募集します。
2)社会福祉施設における体験(大学から施設に依頼する場合)
2年次の初めに,神奈川県内の社会福祉施設において5日間行います。
介護等体験希望者は掲示により募集します。
3)帰省先等の社会福祉施設における介護等体験(個人的に施設に依頼する場合)
在学中に帰省先の社会福祉施設に交渉して内諾を取り,夏休み等を利用して体験します。大学は直接関与しないので,介護等体験終了後には証明書の発行を依頼して下さい(必要な書類|は大学で交付します)。

6.介護等体験の費用
1)特殊教育諸学校では,体験のためめ実費費用は原則的に負担はありません。ただし,体験で校外実習に行く場合の交通費や入園料・入場料等は本人が負担することになります。
2)社会福祉施設では,施設により異なりますが体験費用(神奈川県の場合:1日2,000円)が必要です。
3)介護等体験を行う者は,学生教育研究災害傷害保険の加入をします。その賠償責任保険特約保険料として250円が必要です。
以上これらの介護等体験の経費は,特別に徴収することはありません。したがって,個人的に社会福祉施設に依頼して介護等体験を行う場合には,受け入れ施設に介護等体験費用を大学から支払う必要がありますので,事前に所属学部の教務課に相談して下さい。

7.介護等体験を理解するための参考資料
・「介護等体験の実施について」:参考資料,平成15年4月,文部科学省初等中等教育局教職員課。
・介護体験ガイドブック「フイリア」豊かでかけがえのない体験をするために。平成16年4月,全国特殊学校長会編著。

8.部活動支援学生ポランティア事業
神奈川県教育委員会と麻布大学は,平成17年度から教員を志望する学生と部活動指導に熱意のある学生に県立高等学校での部活指導にボランテイアとして携わる機会を提供することを目的に,協定書を締結しました。この事業に興味のある学生は,教務課に相談してください。